7月17日~8月31日、企画展示「キョクホクの大河」を開催します

2024年6月19日

国立極地研究所は、北極域研究加速プロジェクト(ArCS II)の一環として、2024年度に北極のイベントシリーズ「ようこそ、北極へ!」を開催します。7月~8月は、北極の自然とそこに暮らす人々の生活をテーマにした企画展示を、科学館で開催します。

企画展示「キョクホクの大河」

北極圏付近に位置する西シベリアの冬は寒く、マイナス40℃に達することもあります。平原を流れる川は海のように大きく、冬には凍ります。極北の大河で、魚や人びとはどんなくらしをしているのでしょう?日本の川と似ているでしょうか、それとも違うでしょうか?さあ、オビ川出身の魚たちと、海外「川」旅行に出かけましょう!

会期:2024年7月17日(水)~8月31日(土)
休館日:日曜日、月曜日、第3火曜日、祝日、夏季休業日(8/13、14)
場所:国立極地研究所 南極・北極科学館 展示室内
入館料:無料
※事前申込は不要です

展示制作者よりメッセージ

渡辺 友美(わたなべ・ゆみ)
東海大学 海洋学部

水環境やいきものに関する映像や展示開発の研究をしています。とあるきっかけでロシアの企業とオビ川の巡回展を作ることになり、2019年に初めて現地西シベリアを訪問しました。自由に暴れる雄大なオビ川に圧倒され、飛行機の窓に張り付いて写真を撮りました。でも、日本の川も同じくらい変わっていて、面白いのです。本展はロシア版の展示を軸に、そんな想いを詰めて作り直した日本版巡回展です。皆さんもぜひ、近くの遠くの川の魅力を発見して下さい。

大石 侑香(おおいし・ゆか)
神戸大学 国際人間科学部

西シベリア低地の森を北極海へと流れるオビ川の中下流域には、ハンティや森林ネネツといった先住民族がトナカイ飼育や漁撈(ぎょろう)、狩猟採集をして暮らしています。私は2010年代に2年近く彼らと一緒に過ごしながら文化を学びました。その研究成果の中から、彼らと川との関係に焦点を当てて本展示の一部を作成しました。シベリアの川と人との多様なかかわりあいをのぞきに来てください。