2025年3月27日
ノルウェーの研究政策を担当する政府機関ノルウェー研究評議会のエヴァ・ファレス エグゼクティブディレクターが、2025年3月24日に国立極地研究所を訪問しました。
冒頭、ファレス エグゼクティブディレクターはノルウェー極地研究の方向性・方針等を説明し、極地研の伊村副所長から研究所の活動や日本の南極地域観測について、猪上北極観測センター副センター長からスバールバルでのノルウェーとの共同研究等日本の北極研究について説明を受けました。その後、今後の極地観測研究に関わる人材交流や更なる協力の可能性に関して意見交換を行いました。続いて、南極やグリーンランドのアイスコア試料が保管されている低温室や、展示施設の南極・北極科学館を訪れました。
極地研はノルウェー極地研究所、ノルウェー北極大学、ベルゲン大学等とそれぞれ連携協定を取り交わし、長期に亘り南極・北極で共同研究を実施しています。また、日本は国際北極科学委員会の設立(1991年)からのメンバーであり、北極圏における観測基地の開設や調査等ではノルウェーの多大な協力を得てきました。近年も、新観測施設の提供やEISCATレーダー、EISCAT-3Dレーダーなど、地表から超高層大気に至る幅広い領域で、極地研が窓口となっている北極研究の進展における最重要パートナー国となっています。現在、ノルウェーは、北極評議会の議長国として国際協力推進を呼びかけており、今後も同国と日本の北極研究者が一層連携を深めることが期待されます。
(左から)猪上北極観測センター副センター長、伊村副所長、ファレス エグゼクティブディレクター、駐日ノルウェー大使館ベルグ参事官、Vegard Falleth Høysæther氏、橋田南極観測センタ―副センター長
低温実験室で大藪助教から氷床コアの説明を受けるファレス エグゼクティブディレクター(右から2人目)
南極・北極科学館で橋田副センター長から説明を受けるファレス エグゼクティブディレクター(左端)
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