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研究・観測活動

北極域における生態系変動の研究

北極域、南極域には地球上で最も厳しい生命の存在を拒む極限環境が存在します。しかしながら、最近の解析技術の発達により、極限環境にあっても南極氷床やグリーンランド氷床とその周辺地域は新たな生態系として統一的に捉えることができるようになりました。

本課題では、極域の新たなシステム「周氷生態系」にみられる生物・微生物の多様性をとらえるために、氷床上、氷床下岩石圏、氷床末端や形成の異なった露岩域、湖沼域から得られたサンプルを日本に持ち帰り、それぞれの特異環境での生物多様性の網羅的サーベイを行うことを目的としました。

一方、北極圏の気温、水温、海氷密度などの物理環境が、ここ数十年で急激に変化したことはよく知られています。しかし、そうした変化が野生動物に与える影響についてはほとんど分かっていません。本研究では、北極圏の海洋環境の解析と、高次捕食動物の海鳥、ほ乳動物に高分解能データロガーおよびカメラロガーを取り付け、どの様に海生動物は海氷利用、海洋環境の選択をしているかなど、彼らの行動パターンを明らかにします。それらの情報に、リモートセンシングから得られた長期間の環境情報を組み込むことにより、北極圏における捕食動物の環境応答モデルを構築します。陸域、海域の環境と生態系変動のモデルを用いて過去の気候変動の影響を評価し、また将来の影響を予測します。

大学共同利用法人 情報・システム研究機構 国立極地研究所 国際北極環境研究センター
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