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研究・観測活動

EISCATレーダーならびに地上拠点観測に基づく北極圏超高層・中層大気の国際共同研究

国立極地研究所は1996年に日本の代表機関として欧州非干渉散乱(EISCAT)科学協会に正式加盟し、スカンジナビア半島北部およびスバールバルの非干渉散乱レーダーと地上観測拠点を中心に、ALIS(オーロラ大規模撮像システム)計画、CLUSTER・れいめい衛星、ICI-2・DELTA-1/2ロケットとの共同観測を含む、数多くの国際共同研究を日本の共同研究者とともに積極的に推進してきました。

本研究課題では、こうした実績を踏まえて、国際共同研究をベースに「太陽活動極大期を迎えて増大する太陽風電磁エネルギーの流入がもたらす磁気圏・電離圏・熱圏ならびに中層大気へのインパクトとそれに起因する様々な応答現象を定量的かつ高精度に明らかにすること」を主目的とします。また、モデリング・シミュレーション研究グループと連携を図り、こうした現象の物理プロセスやメカニズムを究明します。さらに、EISCAT_3D、SIOSなど北欧を中心に検討が進められている、北極圏における次期大型計画への参加も本研究の重要な課題として挙げられます。本研究での具体的な研究課題は、次の4つにまとめられます。

  • (1)EISCATレーダーと地上拠点観測、ロケット・衛星共同観測による磁気圏-電離圏-熱圏結合過程の研究
  • (2)北極域の下部熱圏-中間圏結合と中性大気ダイナミクスの研究
  • (3)EISCAT長期・連続観測データベースの整備とそれに基づく高緯度電離圏の総合解析
  • (4)北欧における次期大型国際プロジェクト(EISCAT_3DやSIOS計画)への参加

大学共同利用機関法人 情報・システム研究機構 国立極地研究所 北極観測センター
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