第62次南極地域観測隊員の決定等について

2020年6月29日

文部科学省で6月29日(月)に開催された第156回南極地域観測統合推進本部総会において、新型コロナウイルスの状況下における第62次南極地域観測の基本的な考え方及び対応方針と、隊員のうち18名が決まりました。

文部科学省からの発表はこちらからご覧ください。

第62次南極地域観測の基本的な考え方及び対応方針

新型コロナウイルス対応の基本的な考え方 

1. オゾンホールの発見等、世界的に重要な成果を上げ、地球環境変動の長期連続観測を行ってきた南極地域観測事業の継続を目指す。

2. 昭和基地での越冬及び観測継続のため、「越冬隊の交代」と「物資の輸送」を基本とする。その他の計画については支障のない範囲に絞り込む。

3. 不確定要素を可能な限り排除し、基本的な行動計画は、他国を経由しないものとする。状況の改善が見られた場合のオプションを準備し、今後の状況変化を注視しつつ、当初計画のうち可能な部分の実現を目指す。

4. 観測隊員及び「しらせ」乗員の安全を確保するため、適切な感染防止対策を講じつつ、「しらせ」及び南極での発生防止を徹底する。

5. 「しらせ」が昭和基地まで到達できない場合の対応等についても、その時点の状況に応じて判断する。

基本的な考え方に基づく対応方針について 

例年と今年度との基本的な対応方針の相違は以下のとおり。

事項 例年の場合 今年度(第62次計画)
検疫期間等 設けていない
(6月の隊員決定前に健康診断を実施)
・乗船前に2週間の検疫期間を設ける
・検疫期間前後に感染が確認された場合に備え、交代要員を用意(健康診断は例年通り実施)
隊員の「しらせ」乗・下船地 乗船(往路):フリーマントル(豪)
下船(復路):シドニー(豪)
※日ー豪 間は民間航空機で移動
日本(横須賀)
観測計画等の決定 6月開催の本部総会で、観測計画等を決定 ・6月の本部総会では「基本プラン」と「オプションプラン」により準備を進めることを決定
・最終決定は11月の本部総会で行う
出発前の本部主催壮行会 11月に開催 開催しない
第62次南極地域観測の対応方針に基づく基本プラン等について 

対応方針に基づく、行動計画の「基本プラン:A」と「オプションプラン:A+α」は以下のとおり。

事項 当初計画 A(基本プラン)
しらせ運航可能な場合
A+α(オプションプラン)
オーストラリアに寄港でき、燃料補給等が可能な場合
観測隊の行動区分 本隊・別動隊・先遣隊で構成 本隊のみ
DROMLANの利用 利用 緊急時対応を除き計画しない
観測隊ヘリ チャーターする チャーターしない
「しらせ」の行動計画 【往路】
日本⇒豪・フリーマントル(燃料補給・ 観測隊乗船)⇒昭和基地
【復路】
昭和基地⇒豪・シドニー(燃料補給・ 観測隊下船)⇒日本
日本⇒昭和基地⇒日本
(他国に寄港しない(燃料補給しない)ことを前提に、日本-基地間を単純往復)
日本⇒昭和基地⇒フリーマントル(燃料補給等)⇒南大洋(海洋観測)⇒シドニー⇒日本
行動日数
(うち、昭和基地沖行動日数)
151日
(48日)
95日
(30日)
146日
(40日)
隊員編成 80名
(越冬隊35+夏隊45)
※さらに、同行者23名を予定
43名
(越冬隊31+夏隊12)
50名
(越冬隊31+夏隊19)
当初計画を100%とした場合の活動割合 100% 60% 72%

第62次南極地域観測隊員名簿

観測隊名簿はこちらをご覧ください。