南極地域観測第IX期6か年計画に基づき第IX期後半(61〜63次)で実施されている観測・設営計画の課題をご紹介します。

観測計画

基本観測

基本観測:
情報通信研究機構、国土地理院、気象庁、海上保安庁、文部科学省が担当する定常観測と、国立極地研究所が担っているモニタリング観測に区分して実施します。

重点研究観測 サブテーマ1

重点研究観測 サブテーマ2

重点研究観測 サブテーマ3

重点研究観測:
第IX期計画では、地球システムにおける現在と過去の南極サブシステムの変動、サブシステム内の相互作用の解明及び南極域の変動と地球システム変動との関係を明らかにすることを目的に、全球的視野を有し、社会的要請に応える先端的な科学的研究として、第IX期重点研究観測メインテーマ「南極から迫る地球システム変動」を設定しました。このメインテーマのもとに、3つのサブテーマ(1)「南極大気精密観測から探る全球大気システム」、(2)「氷床・海氷縁辺域の総合観測から探る大気-氷床-海洋の相互作用」、(3)「地球システム変動の解明を目指す南極古環境復元」を設け、集中的に観測しています。

一般研究観測

萌芽研究観測

一般研究観測・萌芽研究観測:
研究者の自由な発想に基づく研究観測や調査として、南極の特色を生かして比較的短期間に集中して実施される一般研究観測、将来の研究観測の新たな発展に向けた予備的な観測・調査・技術開発などを目的とする萌芽研究観測を公募提案に基づき実施。

公開利用研究・継続的国内外共同観測

公開利用研究・継続的国内外共同観測:
「研究観測」や「基本観測」とは別に、国内外の研究者が必要経費を負担した上で観測船や基地などの南極地域観測事業プラットフォームを利用して機動的な研究を実施します。