研究観測

このページでは南極地域観測第IX期6か年計画に基づき、現在実施されている観測をご紹介します。

基本観測

定常観測

電離層観測

情報通信研究機構により、国際基準に基づく電離層電子密度プロファイルの観測や宇宙天気予報に必要なデータ収集を行っています。

気象観測

気象庁により、地上や高層の気象観測、オゾンや日射・放射量などの観測を行っています。

測地観測

国土地理院により、測地測量や地形情報、地図情報などの整備や公開を行っています。

海洋物理・化学観測

文部科学省により、南極低層水の変動に関するデータ取得や、南極海における海水循環などの解明のため、水温、塩分、海流などの測定や海水の化学分析を行っています。

海底地形調査・潮汐観測

海上保安庁により、「しらせ」に搭載されたマルチビーム測探機による海底地形調査や、東オングル島での潮汐観測を行っています。

モニタリング観測

モニタリング観測は国立極地研究所が担当し、中長期的な継続観測を前提に、確立された観測手法で自然現象を明らかにするために、以下の内容で実施しています。

宙空圏変動

  • オーロラ光学観測
  • 地磁気観測
  • 西オングル島における宙空モニタリング観測

気水圏変動

  • 大気微量成分観測(温室効果気体)
  • エアロゾル・雲の観測
  • 南極氷床の質量収支モニタリング
  • しらせ航路上及びリュツォ・ホルム湾の海氷・海洋物理観測

地圏変動

  • 統合測地モニタリング観測
  • 地震モニタリング観測
  • インフラサウンド観測
  • 船上地圏地球物理観測

生態系変動

  • アデリーペンギンの個体数観測
  • 海洋生態系モニタリング
  • 陸域生態系変動のモニタリング

地球観測衛星データによる環境変動のモニタリング

  • 極域衛星データ受信

重点研究観測

南極から迫る地球システム変動

1. 南極大気精密観測から探る全球大気システム

大型大気レーダー(PANSYレーダー)の整備が進み、総合的な大気物理・化学観測が進展しており、第IX期計画ではこれを更に発展させ、昭和基地での大型大気レーダー(PANSYレーダー)を中心とした様々な観測による、地表から超高層大気までの広範囲な大気を一つのシステム「全大気(Whole Atmosphere)」として捉え、多様な南極大気現象の物理化学過程を定量的に理解するための観測を行っています。

2. 氷床・海氷縁辺域の総合観測から迫る大気-氷床-海洋の相互作用

全球で進む海洋酸性化の南極における実態の解明を目指し、船上酸性化実験や長期係留系による複数年観測を行っています。また、南大洋においては、海洋酸性化と同じく喫緊の課題として、大陸氷床縁辺部や棚氷の融解が、南大洋生態系に留まらず全球の気候システムに大きな影響を及ぼすことが危惧されています。第IX期計画においては、大陸氷床縁辺部や棚氷の融解等を対象に、氷床-海氷-海洋間相互作用の解明を中心として、海洋酸性化に関連した海氷動態と海洋生態系変動等も含む、物理・化学・生物学的手法を用いた総合観測を実施しています。

3. 地球システム変動の解明を目指す南極古環境復元

ドームふじアイスコア研究から、硫酸塩エアロゾルが氷期-間氷期の気温変動に寄与していたことや、第四紀地形・地質研究により、第四紀を通した氷床高度低下史の復元と、その原因となる地球システム変動の解明等が進められています。第IX期計画では、これらの研究をより進展させるべく、現存する世界最古のアイスコアより古い年代まで遡るアイスコアの掘削を目指した探査や、南極氷床変動史の三次元的復元、海水準変動への影響解明等の進展にむけ、観測を行っています。

一般研究観測

61次隊で実施中のもの

宙空圏

気水圏

地圏

生物圏

萌芽研究観測

複合

公開利用研究

データベース

南極観測に関するデータベースは以下のページをご覧ください。