葛飾区立堀切中学校で南極教室を開催しました

2021年5月19日

国立極地研究所は、2021年4月30日に葛飾区立堀切中学校で「南極教室」を開催しました。
「南極教室」は、日本国内の児童・生徒が南極・昭和基地で活動を行っている南極地域観測隊員とリアルタイムで交信することにより、地球環境や地球の歴史、さらには宇宙の謎にまで迫る南極観測の現在を知ってもらい、南極を通じて地球や宇宙のことを考えてもらうことを目的として2004年に開始した取り組みです。

開催日時:2021年4月30日(金) 15:00~15:45
開催会場:葛飾区立堀切中学校 体育館
学校側参加者:葛飾区立堀切中学校 2年生の皆さん
昭和基地側出演者:第62次南極地域観測隊 阿保敏広越冬隊長、中野志保隊員、ほか数名

参加した学生さんのご感想など

※実施後に届いたお礼状から抜粋しています

・最初は南極と言われてもあまりピンとこなかったのですが、調べたり、話を聞いたりして、南極についてもっと知りたくなり興味をもつことが出来ました。また機会があればよろしくお願いします。南極での生活は大変なことも多いと思いますが、お体に十分気をつけてお過ごし下さい。

・今回の「南極教室」のなかで思い出深いのは「南極のペンギンなどの動物は許可なく触れてはいけない」ということです。自然を守るためとはいえ「人間に干渉されない世界」を再現するために、そこまでするのかと少し驚きました。もう一つは太陽がのぼらない極夜と、太陽がのぼりつづける白夜があることです。いつも朝に日がのぼり、夜に日が沈むここ日本(東京)からしたら、南極の一日中太陽がのぼる白夜、一日中太陽が沈んでいる極夜はとても以外で想像がつきません(笑)学ばせていただいたことは他にもたくさんありますが、今回の南極教室をきっかけに、南極について深く勉強していこうと思います。

・印象に残っているのは、南極での食です。自分の勝手な偏見では、宇宙食みたいな感じであまり美味しくなさそうな感じだったのですが食事の映像を見てレパートリーも多いし、見目も美そうでビックリしました。昭和基地の皆様は美味しいご飯が食べれて幸わせですね。他にもビックリしたのはその美味そうなご飯を料理人たった二人で作っていることです。昭和基地には多くの人がいると思うので人数分作るのは料理人が何人いても大変そうだと思います。それを二人で作るとなると時間がすごくかかると思うので、昭和基地の料理は、見た目も味も良さそうで、多人数分作るのはすごいと思います。

・お話の中で特に印象に残ったのが、南極の氷の厚さについてです。私の中では、五十メートルから百メートルくらいなのかと思っていましたが、四キロメートルという言葉が口から出て、とてもビックリしました。部活で校舎の外周を走る距離の倍があり目がまわるかと思いましたが、もっともっと南極に興味が出て、アイスプラネットはあるのか、服などはどう干すのかなど、質問しきれないほどの質問が頭に浮かびました。私は今、将来の夢がないので、昭和基地の皆さまのような仕事も目指してみたいです。

会場の様子

昭和基地の様子