琉球大教育学部附属中学校で南極教室を開催しました

2021年9月28日

国立極地研究所は、2021年9月9日に琉球大教育学部附属中学校で「南極教室」を開催しました。琉球大教育学部附属中学校では緊急事態宣言の発出によるリモート授業実施期間であったため、各ご家庭と昭和基地を結んでの実施となりました。
「南極教室」は、日本国内の児童・生徒が南極・昭和基地で活動を行っている南極地域観測隊員とリアルタイムで交信することにより、地球環境や地球の歴史、さらには宇宙の謎にまで迫る南極観測の現在を知ってもらい、南極を通じて地球や宇宙のことを考えてもらうことを目的として2004年に開始した取り組みです。

開催日時:2021年9月9日(金) 15:00~15:45
開催場所:琉球大教育学部附属中学校 2年生の皆さんのご家庭
学校側参加者:琉球大教育学部附属中学校 2年生の皆さん(156名)
昭和基地側出演者:第62次南極地域観測隊 金城順二隊員、赤松澪隊員、大下和久隊員、ほか

参加した学生さんのご感想など

※実施後に届いた感想文から抜粋しています

・自分が遠いと思っていた南極も頑張れば行けるということを知って、やりたいと思ったことを何も行動せずに諦めるのではなくて、「どうにかやってみせる」という気持ちで行動を起こすことによって、実現できるんじゃないかなと思った。自分は、将来の夢がなくて、「趣味を仕事にしたら」と言われても「別に仕事にできるほど得意なわけじゃないし」と考えてしまっていたので、今回学んだことを生かして、「きっとできない」という考え方を捨てて、興味を持ったことには全力で取り組みたいと思った。

・進路決定や職業を決める時は、自分に正直になって、本当に何がしたいのか。何をしたら自分が楽しいか。を自分自身で確認して、例えその夢・目標を周囲に言って反対が多かったとしても、自分の意見を最後まで通し続けるが、今の自分に足りていないことだと思ったので、夢・したいことを明確にする・自分の意見を歪めない(通し続ける)を事を大切にしながら、これからのなりたい自分になれるように、頑張りたいと思います。

・南極で働くのは寒いし、家族とも会えないし、今まで自分がしていた通りの生活はできないから正直自分はそんなこと大人になっても考えらないと思います。だけど今南極で実際に過ごしながら調査をされている隊員の方たちは南極で暮らすというのは不便なこともあるだろうけれどそれを感じさせないくらい楽しんでこの仕事をしていると話をしてもらって、この仕事をもっと詳しく知りたいと思いました。

・未知の世界だなと個人的に思った。想像以上に広くて、厳しい寒さの中で生き物がいることに感心をもった。地球って本当に不思議ですごいなと思った。同じ地球に住んでいても全然環境が違うし、知らないことだらけだから興味を持った。野生のペンギンが自然の中で生きているところを見て動物も変化しながら生きているんだなと思った。おなかですっべていてかわいかった。

・今までは、南極はすごく離れた違う世界みたいなイメージがあったけど、沖縄出身の人もいるということやお菓子も食べるということを知って、少し身近に感じられた。また、一番最初に見た観測基地からの景色に感動して、南極に行ってみたくなった。

会場の様子

ご自宅から参加された生徒さんたちとZoomでつながりました。

多目的室で南極教室をご覧になられた先生方。

昭和基地の様子