安房高等学校で南極教室を開催しました

2022年6月8日

国立極地研究所は、2022年6月2日に安房高等学校で「南極教室」を開催しました。
「南極教室」は、日本国内の児童・生徒が南極・昭和基地で活動を行っている南極地域観測隊員とリアルタイムで交信することにより、地球環境や地球の歴史、さらには宇宙の謎にまで迫る南極観測の現在を知ってもらい、南極を通じて地球や宇宙のことを考えてもらうことを目的として2004年に開始した取り組みです。

開催日時:2022年6月2日(木)15:00~15:45
開催場所:安房高等学校 体育館
学校側参加者:安房高等学校 1、2年生 480名
昭和基地側出演者:第63次南極地域観測隊 鈴木文治隊員、根岸晃芸隊員、中沢文男隊員、澤柿教伸越冬隊長、澤友歌隊員、櫻庭健吾隊員、ほか数名

参加した学生さんのご感想など

※実施後に届いた感想文から抜粋しています

話を聞いて、特に印象に残ったこと

社会で「極夜」という言葉を習っていたので、実際に「極夜」を見ることができて良かったです。1日中太陽が沈んでいるというのは信じられないけど、神秘的でとても興味がわきました。あと、私は人生の中でオーロラを見てみたいと思っているので南極で見ることができると聞けて、行ってみたいと感じました。

南極の近くに魚など、いろいろな生物たちがいることが分かった。南極にいる魚は、寒さなどで死なないように進化していてすごかった。他にも、赤血球がほとんどない、あるいは全くない魚がいることには驚いた。アザラシやペンギンがいることは知っていたが、普通に魚やタコが泳いでいるのは意外だった。流氷や南極にいる動物たちを、実際に見てみたいと思った。

昔の南極大陸と他の大陸とのつながりで、鉱石がとれる理由がわかり、色々つながっていることがあるのだと思いました。自分たちの周りで見られる魚と違うけど、同じように生物が生きていて、人間も一緒に共存しているのだと改めて感心しました。

今後の自分に生かせると思ったこと

南極に行っている方々は、自分の好きなこと・学びたいことに全力で取り組んでいて、私もただ勉強するだけじゃなく、学びたいことにまっすぐ全力で向き合いたいなと感じました。

地球温暖化など、さまざまな地球の問題について正しく向き合い、正確な情報を集め、地域について知ることで、地球を大切にするように心がけることが大切だと思った。地球温暖化の対策を自分なりにできるようにしてみたい。ニュースなどで南極の現状が知れるように自分から興味をもっていこうと思いました。

過去から今の世界について知ることができる研究をしている南極の昭和基地の人たちのように、研究して、答えを導き出そうとする精神を持てるようにしたいと思った。

もっと沢山の人に南極の良さを知ってもらうために、今日教わったことを身の回りの人に伝えたいと感じました。そして、南極についてもっといろいろなことを学びたいです。

会場の様子

昭和基地の様子