桐朋女子中学校・高等学校で南極教室を開催しました

2022年8月24日

国立極地研究所は、2022年7月13日に桐朋女子中学校・高等学校で「南極教室」を開催しました。
「南極教室」は、日本国内の児童・生徒が南極・昭和基地で活動を行っている南極地域観測隊員とリアルタイムで交信することにより、地球環境や地球の歴史、さらには宇宙の謎にまで迫る南極観測の現在を知ってもらい、南極を通じて地球や宇宙のことを考えてもらうことを目的として2004年に開始した取り組みです。

開催日時:2022年7月13日(水)14:15~15:05
開催場所:桐朋学園ポロニアホール
学校側参加者:桐朋女子中学校・高等学校 1年生、むさしの学園小学校 4・5年生 72名
昭和基地側出演者:第63次南極地域観測隊 澤柿教伸越冬隊長、堀川秀昭隊員、堤雅貴隊員、佐藤幸隆隊員、根岸晃芸隊員、溝口玄真隊員、櫻庭健吾隊員、ほか数名

参加した生徒さんのご感想など

※実施後に届いた感想文から抜粋しています

本日はお忙しい中、南極についてお話していただき、ありがとうございました。お話していただいた中で刺激的だったことがたくさんあったんですが、特に印象に残ったのが、最初の方の映像でお話してもらった、南極の空気は非常にきれいなので、息が白くならないということです。普段私たちが見えている冬に息が白くなるのは、空気中にあるエアロゾルという小さな塵があるかどうかで決まることが知れてよかったです。南極のことをたくさんお話しいただいて、隊員をしていらっしゃる方から直接お話を伺ったり、みんなからの質問に対する答えを聞いたりすることは、人生で中々できることではないかなと思うので、とても貴重な体験をさせていただきました。改めまして、本日はお忙しいところ話していただきありがとうございます。(桐朋女子中学校・高等学校)

今回の話を聞いて、南極の隊員の方がさまざまな仕事をしていて、とても興味を持ちました。昭和基地で観測されたオーロラの映像がとても綺麗で、私も南極に行ってみたいと思いました。今回、リモートで南極教室を行うと聞いてから今日まで、とても楽しみにしていました。この南極教室がなかったら、人生で南極に行った方のお話を聞くことは一生できなかったと思います。また、いろいろな人の質問で、インターネットでは知ることができないような基地での生活について知識を得ることができました。今日、南極教室を開催できたことは当たり前なことではなく、今回開催の為に、お忙しい中準備をして下さった昭和基地の方々、極地研の方々、先生方、今日お話をしてくださった方のおかげです。今日は、南極教室を開催していただきありがとうございました。(桐朋女子中学校・高等学校)

澤柿さんたちの話を聞いて、南極の動物のこと、月のこと、太陽が転がって見えることを知った。野菜を育てているのも初めて知った。32人だけで活動して、基地と南極を守っているのは、すごいと思った。いつか行ってみたい。(むさしの学園小学校)

昭和基地の皆さんと、オンラインで目を合わせることができて、うれしかった。オーロラが、宇宙からも見えることを初めて知った。南極の氷が全部なくなったとしたら、何色の地面が出てくるのか、質問したかった。自分で調べてみようと思う。自分でも、南極に行ってみたいと思った。(むさしの学園小学校)

今回、南極教室に行ってみて、素晴らしいと感じたことがあります。それは、南極では、国がちがっても仲良くすることができ、多くを分かち合えることができる場所だということです。また、南極での仕事が私達にとっても大切であること、そして、何よりも隊員の皆さん全員が仕事にほこりを持ち、仕事を楽しんでいることです。(むさしの学園小学校)

会場の様子

昭和基地の様子