2024年10月9日
国立極地研究所は、2024年9月26日に秋田県立秋田高等学校で「南極教室」を開催しました。
「南極教室」は、日本国内の児童・生徒が南極・昭和基地で活動を行っている南極地域観測隊員とリアルタイムで交信することにより、地球環境や地球の歴史、さらには宇宙の謎にまで迫る南極観測の現在を知ってもらい、南極を通じて地球や宇宙のことを考えてもらうことを目的として2004年に開始した取り組みで、隊員のゆかりのある学校で開催しています。
開催日時:2024年9月26日(木)14:50~15:35
開催場所:秋田県立秋田高等学校
学校側参加者:秋田県立秋田高等学校 理数科2年生 33名
昭和基地側出演者:第65次南極地域観測隊 齋藤樹隊員、屋良朝之隊員、小田有哉隊員、ほか数名
※実施後に届いた感想文から抜粋しています
西南極と東南極で温暖化の進行具合が異なるのは興味深く思いました。また、温暖化の傾向ほとんどない昭和基地周辺でも上空気温の低下は他地域と同様に見られるのも不思議でした。貴重なお話をありがとうございました。
南極で過ごすというのは自分でも想像がつかなかったことだったので、南極で未発見のものの研究や調査を実際にしている人がいるという話を聞いて、このような過酷な現場で活動をしている人がいることに驚きました。しかし、そんななか隊員全員が協力して補い合いながら生活していることが私からはとてもキラキラして見えました。貴重なお話をありがとうございました。
今回の南極教室では、南極の素晴らしさや魅力を多く知ることができた。私が一番魅力を感じたのは、南極の医療についてです。日本より厳しい環境の中で、少ない人数で多くの隊員の健康や環境を守っているところに魅力を感じました。日本など南極以外での太陽光の感じ方と、南極での太陽光の感じ方に違いがあるのか疑問に思いました。
南極でどのような観測をしているのか、どのように生活しているのかなど、全てが新鮮でとても興味深かった。地球温暖化やオーロラについてのお話は、今まで私は表面的なことしか知らなかったと気付かされたと同時に、極地で観測する意義や簡単な仕組みを知ることがで き、おもしろかった。また、生きることは大変という言葉も印象に残った。観測している方だけではなく、様々な分野で生活を支える方のお話も聞くことができて、とても貴重な経験だった。南極への興味が深まった。