ArCS 北極域研究推進プロジェクト

ArCS通信

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ベルモント・フォーラムにより採択された研究課題「気候変動下における北極海洋システムの回復力と適応力 ”Resilience and adaptive capacity of Arctic marine systems under a changing climate”」(通称RACArctic)の第1回ミーティングが3月1日から3日にかけ、北海道大学北極域研究センターの主催により、函館市国際水産・海洋総合研究センターで開催されました。

地球観測に関する政府間会合(GEO)のワークプログラムシンポジウムが2016年5月2日~4日の期間、スイス・ジュネーブにおいて開催されました。GEOは地球観測サミット等での議論を元に2005年に設置された100以上の国と90以上の国際機関が参加する国際枠組みで、本シンポジウムはGEO参加国・参加国際機関の関係者が集い、GEOがワークプログラムで設定する課題(タスク)の構成や目標達成までの問題点や連携強化のための議論の場となっています。

2016年4月1日(金)に北海道大学水産学部(函館キャンパス)において北極セミナーが開催されました。北極海とグリーンランドで研究をおこなう2つのArCSプロジェクト課題が、研究の連携を目的に勉強会をおこないました。

2016年4月11日、北極域研究推進プロジェクト(ArCS)の実施テーマの一つである「北極の人間と社会」は、カナダのヴィクトリア大学と共同でジョイントワークショップ「持続可能な北極への挑戦」を開催しました。今回のワークショップは、(1)北極の諸問題に関する専門知識の交換を促進することと、(2)北極から生じる課題の解決に、社会科学と自然科学両方において日本が積極的に貢献していく土台を築くことの2点を目的としていました。

 2016年3月8日から21日にかけて、私は、アラスカ大学フェアバンクス校において、ArCS若手研究者海外派遣支援事業の助成を受け、研究を行いました。本研究は、モデル北極評議会(MAC)、北極科学サミット週間(ASSW)2016、および北極観測サミット(AOS)の参加を通じて、北極評議会における日本をはじめとするオブザーバー国の今後の役割について考えることを主な目的としていました。

2016年3月22-24日、北海道大学低温科学研究所において、国際ワークショップ「グリーンランド氷床の質量変化と全球気候変動への影響」を開催しました。世界をリードする一線の海外研究者9名(スイス、デンマーク、カナダ、アメリカ)を含めて、総計60名以上の研究者がこの会合に参加。グリーンランドに関する最新の研究成果を発表し、研究のアイデアや経験について語り、将来の国際共同研究の可能性について話し合いました。

2016年2月のプレスリリース「船舶を利用した北極海上でのブラックカーボン粒子の高精度測定に世界で初めて成功―北極域から全球へ、気候変動予測の精緻化に貢献―」に関して、論文の著者である竹谷主席研究員(海洋研究開発機構)に質問しました。プレスリリースとあわせてお読みください。

GRENE北極気候変動研究事業(GRENE北極)と北極域研究推進プロジェクト(ArCS)の共同公開講演会を 2016年3月5日(土)に品川のコクヨホールで開催しました。本講演会では、GRENE北極で「何がわかったか」、ArCSで「これから何をするのか」について、講演とパネルディスカッションを通じて研究者と参加者が意見を取り交わし、北極で起こりつつある変化と日本の北極研究を考えるまたとない機会となりました。