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出張授業・世田谷区立教育総合センター

2023年4月15日(土)に、世田谷区に在住・在学の小学4~6年生を対象に、気候学が専門の木村 詞明氏(東京大学 大気海洋研究所)による出張授業を実施しました。


「どうなる?これからの北極~海氷編~」と題したワークショップでは、過去の北極海の海氷面積の変化を調べ、今年9月の海氷面積を予測しました。まずは北極クイズに参加し、北極の環境や生き物、歴史について学びました。次にミッション①として、過去20数年分の北極海の海氷面積の変化を20人で分担して調べました。

みんなの「北極」のイメージは何だろう?
ミッション①北極海の海氷面積を計算中

ミッション②では今年9月の海氷面積を予想し、一人一人発表しました。なお、この予想は「ArCS II Kids」のグループ名でSea Ice Outlook (注1)へ投稿し、後日、その結果をArCS IIウェブサイトで報告します。
注1)Sea Ice Outlook:北極海の海氷予測の国際的研究プロジェクトSea Ice Prediction Network(SPIN) が発表する報告書

ミッション②今秋の海氷面積を予想
みんなの予想値はどのくらい?

最後に木村氏は、「じぶんがおもしろいと思うもの」やたくさんの「わからない」を見つけてほしいと伝えました。質問時間には、「北極の環境変化の影響を受けないところはあるのか」、「なぜ北極の研究をしているのか」、「これからどんなことを研究したいか」などの質問が出て、ワークショップ終了後にも質問する熱心な参加者もいました。「北極はかせ」認定クイズでは、全員が全問正解し「北極はかせ」に認定されました。参加者の北極や研究に対する興味がさらに深まった授業になりました。

学校・団体名 世田谷区立教育総合センター
対象 世田谷区内在住または在学の新小学4年生~新小学6年生
実施日 2023年4月15日(土)
講師 木村 詞明(東京大学 大気海洋研究所)
活動内容 今年の夏の北極海の海氷面積を予想するワークショップ(100分)
参加人数 20名
参加者からの声 ・北極にも花が咲くと知って驚いた。

・9月に海氷面積が一番小さくなることを知れた。

・海氷が解けても海面が上昇しないと聞いて驚いた。

・北極海の海氷面積をみんなで協力して調べて、グラフを書いて、今後どうなるかと考えたのが面白かった。

・流氷が小さくなる(温暖化する)ことで日本の雪が増えることに驚いた。

・北極の雪がなくなっても日本は困らないと思っていたので、とても勉強になった。

・海氷の問題がSDGsに関係しているということを知れた。

・科学者は「わからないをたくさん見つける人」と知って、何もわからなかったから知りたくなった。