AGU Fall Meetingへの参加
若手人材海外派遣プログラム参加者：2022年度第2回短期派遣
ザリーナ ビクムリナ（北海道大学）
ArCS II 若手人材海外派遣プログラムで、AGU Fall Meeting 2022（2022年12月12-16日 アメリカ合衆国シカゴ市で開催）に参加しました。私にとって初めての大規模な科学会議で、ポスターセッションでは、私の研究テーマである「Changes of fraction composition of petroleum in Arctic tundra soil with different periods after pollution termination」を発表しました。ポスターは内容やデザインに徹底的にこだわって作成し、会場ではその改善に役立つ貴重なフィードバックを得ることができました。
リスナーとしてセクションに参加することで、有機地球化学の最近の動向を把握することができました。有機地球化学のツールに特化したセクションでは、グリセロールジアルキルグリセロールテトラエーテル（GDGT）、アルカン、アルケノン、アイソトープに焦点を当てた講演が多かったです。私の研究対象である化合物に特化した研究はあまりなかったのですが、分析アプローチや研究分野の最近の動向についての知識を深める機会になりました。
興味深かったのは、若手研究者向けの講義やセミナーが行われる「Skills for science」です。プロットの可視化、オープンデータへのアクセス、論文の書き方など、私の将来の研究に関連するトピックがこのセクションで取り上げられました。
人脈作りは学術会議に欠かせないものですが、私はこの機会を利用して自分の研究分野に関連する話題や若手研究者のキャリアの機会について参加者の方々と話し合いました。展示会場では、地球科学のための機器を製造する出版社、大学、政府機関、民間企業などが紹介されており、科学雑誌の出版に関する情報を入手したり、パデュー大学の人気科学プロジェクトに参加することができ、またポスドク研究に向けてのいくつかの選択肢を思いつきました。
このような機会を与えてくださったArCS IIのプログラム関係者の皆様に心より感謝いたします。