調理

昭和基地での食糧は、米・肉・野菜などの主食、副食はもちろん、カップラーメンにいたるまで、一年間に隊員が消費するほぼ全てを日本から持ち込みます。その量は1人あたり約1t、越冬隊員を30名とすると、約30tにものぼります。

また、持ち込む食糧以外にも一部、不足する生野菜を補うため、昭和基地内で水耕栽培装置によりレタスやキュウリなどの栽培を行っています。

南極における食事は隊員にとって最大の楽しみですが、調理隊員は、フルコースのフランス料理や懐石料理を毎日作るわけではなく、普段日本で口にする家庭料理を提供し、節目のイベントでは特別メニューを作るなど、メリハリをつけて、ときに単調になりがちな越冬生活を潤いあるものにしています。

管理棟厨房