課題番号：AMG1002
代表者：金尾 政紀（国立極地研究所）
昭和基地で連続記録された長期間のデータは、固体地球の深部（中心核）から表層部までの内部構造やダイナミクスに関する様々な地震学的研究に利用されています。南半球における重要な定常観測点として、グローバル地震学のための良質なデータを日本のグローバル地震観測網（PACIFIC21）や国際デジタル地震観測網（FDSN）へ継続して提供する責務を昭和基地は受け持ちます。
昭和基地の地震計室において短周期地震計3成分、及び広帯域地震計3成分のモニタリング観測を1959年度（3次隊）より継続しています。越冬中は観測の保守を行い、地震波形データを自動的にインテルサット衛星回線により国立極地研究所へ伝送・公開をしています。さらに国立極地研究所にて地震の到着時間の読み取り、国際地震センター（ISC）へ毎年報告しています。
地震計室の外観（撮影：JARE58 金尾政紀）
地震計室の中の広帯域地震計3成分（奥）と短周期地震計（手前）
（撮影：JARE58 中元真美）