昭和基地近辺でのスノーモービルの水没について

2025年12月26日

2025年12月22日(月)13時18分(日本時間19時18分)頃、野外行動を行っていた第66次・第67次南極地域観測隊の調査隊が乗ったスノーモービル1台が海氷を踏み抜き、水没する事故が発生しました。搭乗者2名は脱出し、けが人はいませんでした。

経緯

2025年12月22日、昭和基地から西南西に約5km離れたまめ島において、アデリーペンギンの生態系の日帰りの調査を計画通り終えた5名の隊員(第66次越冬隊3名、第67次夏隊2名)は、3台のスノーモービルに分乗して昭和基地に向けて出発しました。

昭和基地から直線で約0.6km離れた地点に差し掛かったあたりで、最後尾を走っていたスノーモービルが、ルート上の凹凸にハンドルを取られて右側にルートを外れ、車体が右側に傾きました。同乗者がとっさに氷上に右足を着きましたが、その地点の氷が割れ、同時に運転者も左に戻そうとしたものの付近の氷が割れ、車体はそのまま水没しました。落水した隊員のうち一人は水面下の氷の縁に足がかかって自力で脱出し、駆け付けた隊員と共にもう一人の落水した隊員の手を持って氷上に引き上げました。二人にけがはありませんでした。

環境への影響の確認

現場は水深が約20〜30mあり、水没したスノーモービルについては、冬期間(例年8月頃)に入った後、状況を確認した上で、引き上げの可否を検討いたします。水没したスノーモービルに搭載できる燃料類は、燃料(ガソリン)45L、エンジンオイル2.1L、冷却水5L、ギヤオイル0.6L、ブレーキオイル0.1L程度で最大で約53L程度です。燃料については若干の消費はあるもののほぼ満杯に近い状態であり、総計約50Lの燃料・油脂類がスノーモービルとともに海中に水没したと推測されます。

国立極地研究所では、今後このような事故が発生しないよう、原因究明と再発防止、安全管理の徹底等に努めるとともに、環境への影響について調査を進めてまいります。

本件に関する連絡先

国立極地研究所南極観測センター 宮本・金子
ant-pact@nipr.ac.jp