極限環境下における南極観測隊員の医学的研究

課題番号:AP0924
代表者:伊村 智(国立極地研究所)
実施期間(隊次):61次、62次、63次

南極観測隊員は低温、乾燥、強紫外線、日照周期の極端な変化、内陸では低圧という厳しい環境要因が重なる極限的自然環境、および長期間にわたる社会からの部分的隔離という社会的に特異な環境に置かれています。そのため、日本国内では余り見られない疾病や障害が発生することが見込まれ、南極の医療現場でどのような事例が発生しているかを詳細に把握し、南極特有の健康管理および適切な疾病予防や処置に準備することが求められています。

本プロジェクトでは、従来推進してきた医学研究から明らかになった問題点をさらに解明するとともに、南極観測隊員が置かれている極限環境下でどのような健康管理上の問題点があるかを明らかにすること、更に、これらの医学的研究を推進するとともに、その対応策を検討する基礎を築くことを目的とし、医療隊員などの発案による医学研究を実施しています。