しらせ搭載全天カメラ観測による南極航海中の雲の出現特性

課題番号:AAS6102
代表者:久慈 誠(奈良女子大学)
実施期間(隊次):61次隊

南極観測船「しらせ」にカメラを搭載し、航路に沿って空の写真を撮影します。それによって、海洋上の雲の量を観測することを本プロジェクトの目的の一つとしています。ここで、地表面の約7割を占める海上は、陸上に比べて、地上観測が手薄となっているので、「しらせ」のように、北半球から南半球まで、ほぼ同じ航路に沿って定期的に観測を行うことは重要です。

さらに、気象衛星ひまわり8号や地球観測衛星しきさいGCOM-C等から推定された雲の量と比較を行います。それによって、衛星で観測された雲の量が妥当であるか、地上観測地点の少ない海上において、検証を行うことが可能となります。特に、海氷域において、人工衛星観測では、雲とその背景にある海氷との区別が付けづらい場合があるため、船舶による観測が重要な役割を果たすことが期待されています。

「しらせ」の第06甲板に搭載された全天カメラシステム。

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