極地における居住ユニットの実証研究

課題番号:AAS6104
代表者:川崎 一義(宇宙航空研究開発機構)

このプロジェクトは、宇宙航空研究開発機構(JAXA)とミサワホームが取り組む共同研究において、JAXAが目指す宇宙有人探査の実現と、ミサワホームが目指す持続可能な新たな住宅システム(未来住宅)の構築に共通する、“専門的な知識や技能を要しない建築施工”や“限られたエネルギーの有効利用”などの多くの課題が、国立極地研究所の実施する南極地域での有人観測拠点の建設・運営においても共通することに着目したものです。
これら3者に共通する課題の解決技術を検証するため、南極移動基地ユニット(AMSU:Antarctica Mobile Station Unit)2基を製造しました。

AMSUには、ユニット単体での移動時と、2基のユニットを接続した拠点活用時との形態変更を容易かつ繰り返し行える技術、太陽光から電気と熱を取り出す、自然エネルギーの多段階利用技術、エネルギー利用の効率化やユニットの姿勢制御及び、居住空間内の見守りを行うセンシング技術などが実装されています。これらの技術の有効性を昭和基地で実証します。

有効性が確認された技術は、南極大陸内陸部での研究活動の範囲拡大はもちろん、人類の宇宙への進出、地球上での持続可能な豊かな暮らしの実現を目指して、今後さらに磨きをかけていきます。

昭和基地で実証実験中のAMSU

昭和基地で実証実験中のAMSU

開発背景と実証テーマ

実証実験の概要と今後の展望

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