2024年度 | ArCS II 北極域研究加速プロジェクト https://www.nipr.ac.jp/arcs2 北極域に関する先進的・学際的研究を推進し、その社会実装を目指します Tue, 14 Jan 2025 06:53:34 +0000 ja hourly 1 https://wordpress.org/?v=6.4.5 北極の海氷下で床暖房への蓄熱が進行していることを20年間の航海データから明らかに~海氷激減の予兆を捉えるためにも継続的な海洋観測が必要~ https://www.nipr.ac.jp/arcs2/press-release/2025-01-14-01/ Tue, 14 Jan 2025 06:38:55 +0000 https://www.nipr.ac.jp/arcs2/?post_type=press_release&p=13670 ArCS II北極フォトギャラリー https://www.nipr.ac.jp/arcs2/project-report/gallerry/ Fri, 10 Jan 2025 06:27:52 +0000 https://www.nipr.ac.jp/arcs2/?post_type=project_report&p=13518 ArCS IIを通して研究者たちが撮影した写真を紹介します。北極のさまざまな風景や研究の様子をぜひお楽しみください。 ※掲載されている写真の著作権は撮影者に帰属します。複製、改変、二次利用などはご遠慮ください。 アラスカ […]

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ArCS IIを通して研究者たちが撮影した写真を紹介します。北極のさまざまな風景や研究の様子をぜひお楽しみください。
※掲載されている写真の著作権は撮影者に帰属します。複製、改変、二次利用などはご遠慮ください。


アラスカ縦断原油パイプライン(ノーススロープ近郊)
撮影地:ノーススロープ近郊(米国)
撮影:原田 大輔(2023年9月)
アラスカ・ノーススロープの原油集積所近辺の野生のカリブー
撮影地:ノーススロープ石油開発現場(米国)
撮影:原田 大輔(2023年9月)
アラスカ・ノーススロープの原油パイプライン
撮影地:ノーススロープ・デッドホース空港着陸前(米国)
撮影:原田 大輔(2023年9月)
グリーンランド・ヌークのオーロラ
撮影地:グリーンランド・ヌーク市内(デンマーク)
撮影:原田 大輔(2024年9月)
海に流れ込む氷河(グリーンランド上空より)
撮影地:レイキャビクからヌークに向かう機上(デンマーク)
撮影:原田 大輔(2024年9月)
気象観測タワーの上に舞ったノーザンライツ
撮影地:アラスカ・フェアバンクス(米国)
撮影:植山 雅仁(2018年8月)
「みらい」北極航海中のグラビティーコア投入
撮影地:北極海
撮影:山本 正伸(2024年9月)
ハーディング氷原を見つめるカササギ
撮影地:アラスカ・ハーディング氷原(米国)
撮影:阿部 稜平(2024年7月)
グルカナ氷河と赤雪
撮影地:アラスカ・グルカナ氷河(米国)
撮影:阿部 稜平(2024年7月)
ハーディング氷原で繁殖する雪氷藻類による赤雪現象
撮影地:アラスカ・ハーディング氷原(米国)
撮影:阿部 稜平(2024年7月)
海氷観測中に姿をみせた氷上の王
撮影地:アラスカ・ウトキアグヴィク沿岸定着氷上(米国)
撮影:Marc Oggier(2023年5月)
ヒメウミスズメ猟の相談
撮影地:グリーンランド・シオラパルク(デンマーク)
撮影:日下 稜(2022年7月)
カナック氷河から流れ出る河川での流量観測
撮影地:グリーンランド・カナック(デンマーク)
撮影:日下 稜(2022年7月)
フルマカモメ
撮影地:グリーンランド・カナック(デンマーク)
撮影:日下 稜(2022年7月)
ミッドトレ・ロヴェンブリーン氷河から望むコングスフィヨルデン
撮影地:スバールバル諸島・ニーオルスン(ノルウェー)
撮影:大沼 友貴彦(2024年9月)
アラスカ グルカナ氷河の赤雪と暗色氷
撮影地:アラスカ・グルカナ(米国)
撮影:大沼 友貴彦(2023年8月)
「みらい」と氷盤
撮影地:北極海
撮影:梅村 健太郎(2024年9月)
「みらい」と虹
撮影地:北極海
撮影:梅村 健太郎(2024年9月)
「みらい」と海氷縁
撮影地:北極海
撮影:勝野 智嵩(2022年9月)
サハの白い太陽
撮影地:サハ共和国(ロシア連邦)
撮影:藤岡 悠一郎(2018年3月)
ウマと牧夫
撮影地:サハ共和国(ロシア連邦)
撮影:藤岡 悠一郎(2018年3月)
ウマに餌を与える牧夫
撮影地:サハ共和国(ロシア連邦)
撮影:藤岡 悠一郎(2018年3月)
CTD観測中に、突然、「みらい」のそばに現れたシロクマ
撮影地:太平洋側北極海
撮影:松野 孝平(2023年9月)
まだ氷に覆われた7月の海を背景に調査地へ向かう研究者
撮影地:グリーンランド・カナック村(デンマーク)
撮影:杉山 慎(2024年7月)
地元住民と研究者の連携による氷河前での海洋調査
撮影地:グリーンランド・ボードインフィヨルド(デンマーク)
撮影:杉山 慎(2023年7月)
若手研究者が氷レーダーを使って氷河の基盤地形を調査
撮影地:グリーンランド・カナック氷帽(デンマーク)
撮影:杉山 慎(2022年7月)
GEWEX conferenceでのポスター発表
撮影地:京王プラザホテル札幌(日本) 
撮影:Mangesh Goswami(2024年7月)
GEWEX conferenceでのポスター発表
撮影地:京王プラザホテル札幌(日本) 
撮影:Mangesh Goswami(2024年7月)

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ArCS IIイベントシリーズ「ようこそ、北極へ!」を開催します https://www.nipr.ac.jp/arcs2/outreach/2024eventseries/ Fri, 10 Jan 2025 05:50:45 +0000 https://www.nipr.ac.jp/arcs2/?post_type=outreach&p=11987 ArCS IIは、2024年度で最終年度を迎えます。北極の「今」やArCS IIの研究成果を社会に発信するために、代表機関である国立極地研究所の南極・北極科学館を中心に、年間を通してアウトリーチイベントを開催します。子ど […]

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ArCS IIは、2024年度で最終年度を迎えます。北極の「今」やArCS IIの研究成果を社会に発信するために、代表機関である国立極地研究所の南極・北極科学館を中心に、年間を通してアウトリーチイベントを開催します。子どもから大人までが楽しめるように、研究者によるサイエンストーク、小学生向けワークショップや中高生向け実験教室、企画展示などの多彩な催しを実施します。

開催概要

  • 会場:国立極地研究所 南極・北極科学館 、談話室サザンクロスほか
  • 期間:2024年4月~2025年3月
  • 参加費:無料
  • 主催:国立極地研究所

 

イベントラインナップ

1)サイエンストーク

※国立極地研究所ウェブサイトからの事前申込制です

日時 テーマ タイトル 講師 対象(推奨)
4/27(土)
14:00-16:30
①14:00-15:00
②15:30-16:30
北極全般 ①「地球はどうなる?北極の研究から知る気候変動の最前線」
②北極ボードゲーム『The Arctic』体験会
開催報告はこちらからご覧ください。
榎本 浩之(国立極地研究所) 中学生以上
6/15(土)
14:00-16:00
海洋 「北極海にひろがるプラスチック汚染」
開催報告はこちらからご覧ください。
池上 隆仁(海洋研究開発機構) 高校生以上
8/10(土)
14:00-15:30
先住民 「トナカイが魚を食べる!?:永久凍土がつくる環境と人のくらしと生きものたち」
開催報告はこちらからご覧ください。
大石 侑香(神戸大学) 高校生以上
9/28(土)
12:30-13:00
国立極地研究所一般公開 の一部として実施
雪氷・先住民 「グリーンランドにくらす人々のくらしと毛皮との関わり」
開催報告はこちらからご覧ください。
日下 稜(北海道大学) 高校生以上
12/7(土)
14:00-15:30
永久凍土 「とける永久凍土 現地では何が起きているのか?」
開催報告はこちらからご覧ください。
飯島 慈裕(東京都立大学) 高校生以上

2)小中高校生向けワークショップ・実験教室

※国立極地研究所ウェブサイトからの事前申込制です

日時 テーマ タイトル・内容 講師 対象
5/11(土)
14:30-16:00
海氷予測 こどもワークショップ「どうなる?これからの北極~海氷編~」
北極海の海氷の変化を調べ、2024年の最小海氷面積がどうなるかを予想し、国際研究機関に提出します。
開催報告はこちらからご覧ください。
木村 詞明(東京大学) 小学4~6年生
7/26(金)
14:00-15:30
永久凍土 実験教室「シベリア永久凍土から明らかになる温暖化?」
氷や水を使った実験を通して、永久凍土の特徴や地球温暖化による影響を学びます。
開催報告はこちらからご覧ください。
矢吹 裕伯(国立極地研究所) 中学生・高校生
8/2(金)
14:00-15:30
北極海 実験教室「北極海はどんな海だろうか?」
氷や塩水を使った実験を通して、北極海の特徴や温暖化による影響を学びます。
開催報告はこちらからご覧ください。
丹羽 淑博(国立極地研究所) 中学生・高校生

3)企画展示(開催場所:南極・北極科学館)

日程 テーマ タイトル・内容 企画・制作 対象(推奨)
7/17(水)~8/31(土) 先住民 「キョクホクの大河」(巡回企画展) 
西シベリアのオビ川の自然・文化の特徴を日本と比較しながら紹介します。
開催報告はこちらからご覧ください。
渡辺 友美(東海大学)、大石 侑香(神戸大学) どなたでも
11/20(水)~1/18(土) 永久凍土 「変わりゆく永久凍土の世界」(巡回企画展) 
地球温暖化による永久凍土の変化、人間社会への影響を紹介します。
飯島 慈裕(東京都立大学)
阿部 隆博(三重大学)
北海道立北方民族博物館
中学生以上
1/22(水)~3/29(土) ニーオルスン基地 写真展「ニーオルスン基地ってどんなところ?」 
ノルウェー・スバールバル諸島にある国立極地研究所の国際観測拠点を紹介します。
国立極地研究所 中学生以上

※各イベントの詳細、参加申し込み方法は、開催1~2か月前に国立極地研究所ウェブサイト で公開予定です。
※プログラムは都合により変更となる場合があります。

お問い合わせ先

国立極地研究所 北極観測センター
E-mail:

関連リンク

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第4回ArCS II公開講演会『つながってる!?わたしと北極』を開催しました https://www.nipr.ac.jp/arcs2/project-report/seminar241201/ Thu, 09 Jan 2025 06:11:39 +0000 https://www.nipr.ac.jp/arcs2/?post_type=project_report&p=13647 2024年12月1日(日)に、第4回ArCS II公開講演会『つながってる!?わたしと北極』を、東京お台場の日本科学未来館・未来館ホールにて開催しました。公開講演会の参加者は86名で、20代以下が3割を占め、前回までの公 […]

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2024年12月1日(日)に、第4回ArCS II公開講演会『つながってる!?わたしと北極』を、東京お台場の日本科学未来館・未来館ホールにて開催しました。公開講演会の参加者は86名で、20代以下が3割を占め、前回までの公開講演会に引き続き若年層の参加が目立ちました。教育やメディア関係者の参加も2割弱ありました。


第1部は「つながりを探る」と題した話題提供パートで、佐藤 友徳氏(北海道大学)、小谷 亜由美氏(名古屋大学)、上野 洋路氏(北海道大学)が、日本と北極とのつながりを大気・陸・海の視点から紹介しました。気象予報士の斉田 季実治氏に司会・進行を務めていただきました。

佐藤氏は「北極と日本をつなぐ大気のながれ」と題して、大気を通した日本と北極とのつながりを紹介しました。北極の温暖化により、高緯度で高温を記録する日の増加が心配されていること、シベリアの森林火災由来の煙が日本まで長距離運ばれてきていること、日本を含む東アジアで降水が強まる可能性があること、日本への渡り鳥にも影響を与えていそうなことなど、内容は多岐にわたりました。参加者からは、「なぜ南極より北極の方が温暖化が激しいのでしょうか。」「偏西風が蛇行する理由は温暖化なのでしょうか。」などの質問が出ました。

小谷氏は「日本とどう違う?シベリアの森林で起こっていること」と題して、東シベリアの永久凍土地域に広がる森林について日本と比較しながら紹介しました。年平均気温が低く降水量が少ないシベリアに森林が広がるのは永久凍土のお陰であること、森林は自身や土壌に炭素を貯蔵し、水の循環を通して気温を調整していること、近年の環境変化によって森林火災や森林の枯死が増加し、大気や海洋にも影響を与えていることをお話しました。参加者からは、「シベリアの森林にはどのような生き物がいますか。」「微生物が地中の有機物を分解して排出するCO2と植物が吸収するCO2はどちらが多いのでしょうか。」などの質問が出ました。

上野氏は「海でつながる日本と北極」と題して、海の視点から日本と北極とのつながりを紹介しました。1980年代以降、北極海の海氷面積や海氷厚は減少していますが、北極海が「亜寒帯化」することで、北極海の生態系を支える植物プランクトンの増殖や、食卓と直結する漁業へ影響がでていることをお話しました。また、学部生・院生が参加した2023年度おしょろ丸北極航海についても紹介しました。参加者からは、「北極と南極の海洋調査の違いはありますか。」「プランクトンの大増殖が2回起こると、プランクトンの総量は増えるのですか。」などの質問が出ました。

第2部は「つながりを感じる」と題したパネルディスカッションで、ファシリテーターの斉田氏、パネリストの佐藤氏、小谷氏、上野氏の4人が登壇しました。まずは、斉田氏から「北極圏が鍵を握る『冬の天気予報』と『宇宙天気』」と題して、天気予報と宇宙の視点から日本と北極のつながりを紹介しました。「北極振動」が日本の異常気象の要因の一つであること、この冬の天候の予報、文明進化型の宇宙天気災害やその備えの必要性などについてお話しました。参加者からは、「斉田さんの考えと気象庁の予報が違うことはありますか。」「宇宙天気予報が実用化したら、どんな対策をすればよいでしょうか。」などの質問が出ました。

後半は、参加者から事前に寄せられた質問や会場からの質問に答えながら、日本と北極とのつながりや北極域研究について理解を深めていきました。「森林火災による大気汚染の予報は可能でしょうか。」「実際に北極に出向いて観測する必要性や現地での研究活動・生活の様子を教えてください。」「北極圏には国家が存在しますが、研究ではどのような国際連携がなされていますか。」「北極について深く知りたい場合のお勧めウェブサイトなどを教えてください。」「これからどのような北極の研究を進めてみたいですか。」など、多岐にわたる質問が途切れることなく出て、登壇者と参加者が一体となった活気のある時間となりました。

参加者からは、「専門的な知識もありつつ、わかりやすい説明でした。楽しくてあっという間の時間でした。」「わたしと北極、つながっていると感じることができました。」「北極の研究は大切だと思います。今後の発展、進展に大きな期待を持ちました。」「大人からだけでなく子供からの質問が活発でよい会だなと思いました。」「極地域のことを知る貴重な機会でした。是非今後も何かしらの形でこのような活動を継続していただきたいです。」などの感想が寄せられ、参加者の北極や地球温暖化への興味・関心をさらに引き出すことができました。

 

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西堀榮三郎記念探検の殿堂開館30周年記念展「地球温暖化―東近江市から考える北極の環境変化」開催報告 https://www.nipr.ac.jp/arcs2/project-report/nishibori2024/ Tue, 07 Jan 2025 02:16:50 +0000 https://www.nipr.ac.jp/arcs2/?post_type=project_report&p=13617 西堀榮三郎記念探検の殿堂開館30周年記念として、2024年7月10日(水)~10月6日(日)に、企画展「地球温暖化―東近江市から考える北極の環境変化」が開催されました。ArCS IIは、展示の企画・監修やイベントの実施に […]

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西堀榮三郎記念探検の殿堂開館30周年記念として、2024年7月10日(水)~10月6日(日)に、企画展「地球温暖化―東近江市から考える北極の環境変化」が開催されました。ArCS IIは、展示の企画・監修やイベントの実施に関わりました。


ArCS IIの展示では、北極と南極との違いや北極の環境変化、北極の温暖化の影響が表れやすい理由、日本の北極域研究などを紹介しました。そのほかには、東近江市や琵琶湖周辺の環境変化や「どっちがエコ?クイズ」などの身近なテーマの展示、すごろくやかるたの体験があり、ローカルからグローバルな話題まで、子供から大人までが興味を持てる企画展となりました。来場者からは、「地球規模・身近な地域を題材にしているものもあり、企画展とても面白かったです。」「気温上昇のペースが自分が感じていたよりもずっと早いということが知れました。」「小学生の方にぜひ見学をしてもらってください。」などの感想が寄せられました。

関連イベントとして、2024年7月21日(日)に、「どうなる?どうする?北極の今と未来」と題した北極ボードゲーム『The Arctic』 体験会と大石 侑香氏(神戸大学)による講演会「気候変動とシベリアのトナカイ牧畜民」を行いました。参加者からは、「気候変動の影響が最もわかりやすい形で「見える」場所が北極だと感じました。」「北極は多くの国に囲まれているので各国が協調するのが不可欠だと思いました。」「便利な生活でなく、自給自足の生活を維持できる方がよいという考え方は新しい視点でした。」などの感想が寄せられました。

2024年8月3日(土)には、東近江市出身の青木 輝夫氏(国立極地研究所)による講演会「東近江市から考える地球温暖化と北極の環境変化」を開催しました。子供の頃の愛知川(えちがわ)の思い出を導入として、グリーンランドでの研究観測の様子、地球温暖化がもたらす北極へのさまざまな影響、今後必要な議論について紹介しました。講演中には実験も行われ、子供から大人までが自然現象を理解しやすくする工夫もなされました。参加者からは、「データをもとに、裏付けのある正確な話が聞けました。全てにおいて興味深かったです。」「実験を通しての解説はわかりやすかったです。」「一人一人が理解を高め、私たちの生活を守っていかなければ、大変なことになると改めて感じました。」などの感想が寄せられました。

開催期間が夏休みを含む3ヶ月にわたり、子供から大人まで2,000人近くが訪れました。新聞やテレビなどメディアにも多く取り上げられ、30周年にふさわしく多くの人が訪れる企画展となりました。

 

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合同公開講演会「北極航路研究の最前線」報告 https://www.nipr.ac.jp/arcs2/project-report/2025-01-06-2/ Mon, 06 Jan 2025 06:02:23 +0000 https://www.nipr.ac.jp/arcs2/?post_type=project_report&p=13601 報告者:矢吹 裕伯(国立極地研究所 北極海氷情報室) 関連課題:重点課題② ArCS II北極航路課題の成果報告会と重点課題② 北極海氷情報室 の2024年度フォーラムが、合同の公開講演会「北極航路研究の最前線」として、 […]

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報告者:矢吹 裕伯(国立極地研究所 北極海氷情報室)
関連課題:重点課題②

ArCS II北極航路課題の成果報告会と重点課題② 北極海氷情報室 の2024年度フォーラムが、合同の公開講演会「北極航路研究の最前線」として、2024年11月27日に工学院大学新宿キャンパスおよびオンラインでハイブリッド開催されました。現地26名とオンライン55名で合わせて81名の参加でした。

午前は、北極海氷情報室2024年度フォーラムとして、北極海氷情報室とArCS IIの各課題との連携の成果や情報発信、それらのフィードバックを一般の方々にも公開し、幅広い層からのご意見をいただくことで今後の研究や情報発信の方向性を探ることを目的として行い、午後は北極航路課題の2024年度の成果報告会を行いました。プログラムはこちら を参照ください。

午前の部では、「みらい」北極航海2024のために実施した海氷予報とその評価について報告を行いました。まず航海前の計画段階で実施した中期予報による北極海氷の分布や海氷厚に関して発表を行いました。また航海中に実施した航海計画域に限定した10日先までの海氷数値予報の発表、さらには北極全域での10日先までの海氷数値予報の精度に関しての発表などが続き、実際に「みらい」北極航海2024に参加した乗船研究者や船舶運航者からの評価を得ました。質疑応答では、活発な情報交換が行われ、またアンケートの実施により広範囲な意見を参照することができ、貴重な情報交換の場となりました。

午後の部では、北極航路課題で実施してきた、航行支援のための海氷情報生成機器の開発に関する成果、北極海環境を考慮した氷海船舶のリスク評価とそれに基づくルール化に関しての成果、北極海における油流出によるリスク評価とその対策に関しての成果、気候変動を考慮しての北極航路利用の経済評価に関しての成果の報告が行われ、最終成果へのまとめの状況が報告されました。

また特別講演では、今後北極海に関して実施すべき研究課題に関して詳しく紹介され、北極航路課題にとって貴重な情報となりました。

参考:合同講演会「北極航路研究の最前線」開催のお知らせ

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「ArCS II 若手人材海外派遣プログラム2024年度参加報告会」開催報告 https://www.nipr.ac.jp/arcs2/project-report/2025-01-06-1/ Mon, 06 Jan 2025 06:02:17 +0000 https://www.nipr.ac.jp/arcs2/?post_type=project_report&p=13599 2024年12月19日(木)、TKP東京駅カンファレンスセンター(東京都中央区)においてArCS II若手人材海外派遣プログラム2024年度参加報告会を開催しました。今年度も現地とオンラインのハイブリッド形式での開催とな […]

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2024年12月19日(木)、TKP東京駅カンファレンスセンター(東京都中央区)においてArCS II若手人材海外派遣プログラム2024年度参加報告会を開催しました。今年度も現地とオンラインのハイブリッド形式での開催となり、派遣プログラムの参加者10名(現地出席8名・オンライン出席2名)による研究成果の発表および、現地参加者と本プログラム関係者による座談会が行われました。

発表では今回の派遣目的、研究内容、派遣先での取り組み状況や研究成果についての報告がされました。各々工夫を凝らして作成したスライドをスクリーンに映しながら、参加した学会での発表風景、現地での調査・観測の様子や得られた成果、大変だったことや予期せぬトラブルについて等、さまざまな報告がされました。熱意を持って取り組んだことが伝わる興味深い発表となり、発表を聞いていた関係者や他の参加者からの質疑応答も盛んに行われました。また、派遣先での滞在中の過ごし方や、地域の方々・他の研究者との関わりについても語られ、海外での新鮮な体験の様子を臨場感と共に感じることができました。

その後の座談会でも和やかな雰囲気の中で活発な意見交換がなされ、大変実りある報告会となりました。

発表の様子
座談会の様子

参加者からは、他の参加者と交流できて非常に充実した時間を過ごせた、他の派遣者との交流や報告を聞くことができ大変勉強になった、といった感想が寄せられ、今後の人脈構築を含め人材育成としての重要な役割を担っている事業であると感じました。

 

関連リンク

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氷河フィヨルドでアザラシの利用環境を解明―グリーンランドにおける氷河とアザラシの関係― https://www.nipr.ac.jp/arcs2/press-release/2025-01-06-01/ Mon, 06 Jan 2025 00:16:45 +0000 https://www.nipr.ac.jp/arcs2/?post_type=press_release&p=13593 出張授業・筑波大学附属駒場中・高等学校 https://www.nipr.ac.jp/arcs2/outreach/tsukuba1130/ Fri, 27 Dec 2024 04:58:00 +0000 https://www.nipr.ac.jp/arcs2/?post_type=outreach&p=13576 2024年11月30日(土)に、筑波大学附属駒場中・高等学校の中学3年生を対象に、地球科学をテーマとした総合学習の一環として、菊地 隆ArCS IIサブプロジェクトディレクター、渡邉 英嗣氏、木村 元氏(全て海洋研究開発 […]

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2024年11月30日(土)に、筑波大学附属駒場中・高等学校の中学3年生を対象に、地球科学をテーマとした総合学習の一環として、菊地 隆ArCS IIサブプロジェクトディレクター、渡邉 英嗣氏、木村 元氏(全て海洋研究開発機構)による出張授業を実施しました。



まずは、国際法学が専門の木村氏による北極についての導入を行いました。身近な例を挙げながら、北極の地理や環境と国家、後半に体験する北極ボードゲームでキーワードとなる、北極に暮らす人々や開発と北極航路などについて紹介しました。次に、極域海洋学が専門の渡邉氏による北極海の環境変化や最新研究についての紹介が行われました。北極海の水循環、海氷減少、植物プランクトン、環境DNA、海洋プラスチックなど、さまざまな研究が進行中であることを伝えました。

後半は、北極に関わる6つの役割になりきり持続可能な北極を目指す、北極ボードゲーム『The Arctic』 を体験しました。講師によるファシリテーションと経験談の共有、ゲームの振り返りにより、さらに北極への理解を深めました。最後に菊地ArCS IIサブプロジェクトディレクターより、事前に実施した北極に関する意識調査の結果報告とその解説、日本の北極域研究プロジェクトのこれまでとこれからについて紹介しました。参加者アンケートへの記述量が過去最多となり、生徒たちが北極や北極域研究について強い興味・関心を持ち、ゲームの構造から北極の抱える課題を読み取っていることがうかがえました。


学校・団体名 筑波大学附属駒場中・高等学校
対象 中学3年生、教員
実施日 2024年11月30日(土)
講師 菊地 隆ArCS IIサブプロジェクトディレクター、渡邉 英嗣、木村 元(全て海洋研究開発機構 北極環境変動総合研究センター)
活動内容 ・北極や北極海の環境変化、国際法、日本の北極域研究プロジェクトに関する講演(90分)
・北極ボードゲーム『The Arctic』体験会(80分)
参加人数 18名
参加者からの声 ・北極の氷がとけることで、逆に経済的なチャンスや成長が生まれるということが印象深かったです。

・北極海を通ることができれば、エネルギーを節約できていいのか、それとも北極域の環境に悪影響があるのか、悩ましい問題だと思いました。そのあたりのルール作りにも興味がわきました。

・北極海の水の循環は河川や海洋などさまざまなものと関わり合っていて案外複雑なんだと驚きました。

・北極海の氷の下では太平洋や大西洋とは異なる水渦の層があるなどさまざまな異なる点があるとともに、プランクトンが存在したりと割と自分たちの周りの海と変わらない点もあり親近感がわきました。

・今までは北極の環境しか知りませんでしたが、その地域の人々の生活にも興味が湧きました。ヤクーツクやノルウェーの街に行ってみたいです。

・ボードゲームでは、やはり自分たちの利益ばかりを優先してしまうと確実に誰かが目標を達成できなくなってしまいます。そのため、お互い協力して利他的に考えることが結果的に全員の目標の達成につながると思いました。

・北極海においての法の整備、規則の制定が、環境を保護しつつ文化・経済を発展させる鍵になると思いました。

・文化や先住民についてのことが軽視される傾向があると思ったので、逆にこれらを守っていく必要があると思いました。

・北極に関する多くの知識を知ることができ、また現地の人や開発会社が抱える多くの課題が残されているのだと知ることができました。海の安全を保護するためにももっと北極について知りたいです。

・どうしても北極は自然を守るべき場所という印象が強く、北極やその研究の歴史にはあまり興味がありませんでしたが、知ってみたいと思いました。家に帰ったら、配布された本を読んでみたいと思います。

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ArCS IIイベントシリーズ・サイエンストーク「とける永久凍土 現地では何が起きているのか?」を開催しました https://www.nipr.ac.jp/arcs2/project-report/st1207iijima/ Fri, 27 Dec 2024 03:01:22 +0000 https://www.nipr.ac.jp/arcs2/?post_type=project_report&p=13574 ArCS IIの最終年度である2024年度は、代表機関の国立極地研究所の南極・北極科学館を中心に、ArCS IIイベントシリーズ「ようこそ、北極へ!」を、年間を通して行っています。2024年12月7日(土)には、飯島 慈 […]

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ArCS IIの最終年度である2024年度は、代表機関の国立極地研究所の南極・北極科学館を中心に、ArCS IIイベントシリーズ「ようこそ、北極へ!」を、年間を通して行っています。2024年12月7日(土)には、飯島 慈裕氏(東京都立大学)を講師に迎え、サイエンストーク「とける永久凍土 現地では何が起きているのか?」を実施しました。


登壇者の飯島氏は、自然地理学(特に気候学)が専門で、永久凍土について20年以上研究を続けています。サイエンストークは、人工的に作った凍土を全員に触ってもらうところから始まりました。参加者は、「冷たい!」「硬い!」などの声を上げつつ、興味深そうに凍土と普通の砂とを触り比べていました。その後、永久凍土の成り立ちや特徴を、多くの貴重な写真や映像とともに紹介しました。

次に、地球温暖化による永久凍土への影響を、現地調査の様子を交えながら紹介しました。東シベリアでは、気温の上昇と積雪の増加により、地下の温暖化と湿潤化が同時に起こっています。その結果、カラマツ林の枯死や土壌からの温室効果ガスの放出、サーモカルストと呼ばれる地表面が沈降する現象の出現で空港や家屋、農地が使用できなくなるなど、さまざまな影響が出ています。研究者は現地に暮らす人々への情報提供や意見交換を通して、変わりゆく永久凍土に適応する方法をともに探っていることも紹介しました。

質問の時間には、「永久凍土層は地下何mまで続いているのですか。」「永久凍土がとけると、地中から温室効果ガスやマンモス以外でどのようなものが出てくるのでしょうか。」「人々の生活が保障できなくなる、住めなくなるということは今後あるのでしょうか。」などの質問が出て、サイエンストーク終了後にも熱心に質問する参加者もいました。

参加者アンケートには、「降水量が少ない土地でも森林が広がっているのは、永久凍土のお陰なのだと納得しました。」「温暖化が進むと単純に気温が高くなって雨や雪の量が減るものだと思っていましたが、永久凍土の地域ではその反対のことが起こっていて、すごく興味深かったです!」「今後、現地に住む人々に対して、どのような影響や配慮が必要になりそうかを考えるきっかけになりました。」「永久凍土に関する知識だけでなく、映像を通して調査風景や現地の人々の生活、温暖化によるサーモカルスト現象などを学ぶことができ、とても楽しかったです。」「北極の研究が学際的な非常に興味深い学問だと知れました。今、学校で受けている授業でもその1つ1つが環境問題などに役立つかもしれないのだと思って励みたいです。」「地図や実際の道具などが用意されていて、北極研究を実感しやすかったです。」「紹介して下さっていた本をいくつか買って読んでみたく思います。」などの感想が寄せられ、参加者の永久凍土や北極域研究への興味・関心をさらに引き出すことができました。

 

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